サザンカ(白花)
今年も近所の公民館の庭のサザンカの花が、
咲き始めました。
丸い蕾のうちは一番外側の花弁がほんのりピ
ンク色に染まっているのに、花が開くと中の
花弁は白ばかりになっているのが不思議。
花色が白や淡いピンク色のサザンカは濃いピ
ンク色の品種に比べて寒さに弱く、真冬にな
るとこの辺りでは茶色くなって腐ってしまい
ます。よく見かける濃いピンク色の品種は、
真冬でも暖かい日を選ぶように少しずつ咲い
ているというのに。
サザンカは、元々西日本以西に自生する常緑
小低木で原種は白い花だそうです。今、東日
本で主流になっている濃いピンク色の花は、
実は品種改良されて出来た後発組とのこと。
白花系のサザンカが寒さに弱いのは、原種の
血を濃く受け継いでいるためなのです。
サザンカとツバキは、同じツバキ科の植物で
八重咲きの品種は大変よく似ています。ツバ
キの方が花期は遅いものが多いですが、それ
も品種によってまちまちで秋から咲き始める
ツバキも時々あったりします。
両者の最も簡単で確実な見分け方は、花の散
り方です。ハラハラと木の足元に花弁が散り
敷いているようでしたら、それはサザンカの
花なのです。