淡々と・・・

淡々と過ぎていく日々、心にとまったひとこまを写真と短文で綴っています。

キノコ10

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雑木林を歩いていると時々キノコが生えた

木に出会います。

キノコが生えてくるということはその木が

弱っている傾向にあるということです。

病気なのか、寿命なのか、いずれにせよ

抵抗力の落ちた状態になった時、胞子が侵入

して生えてくる仕組みのようです。

老いた両親と暮らしていると自分の未来の姿を

見ているようで色々と考えさせられることが

あります。

両親は共に80代を越えています。70代までは

わりと元気そうでしたが、80を越えたら

肉体的にはもちろん、精神的にもかなり大変

そうです。自分自身でもこんなはずでは

なかったということが次々と襲ってくるらしい

のです。 

世間ではこれからは、人生100年時代などと噂

されていますが、私はそんなに楽観視出来ない

ような気がします。

再生医療などが進歩して病気やケガは治療出来

るかもしれませんが、人間の幸せとは命さえ

長らえば良いというものではないと思うから

です。

行きたい所へ行くことも出来ず、会いたい人に

会うことも出来なかったら、私はやはり辛い

です。

よく人は、「今は忙しいから老後に好きなこと

をしよう」と言います。

しかし、両親の毎日を見ていると確かに時間は

たくさんあるのですが、残念ながら世の中の

スピードについていく体力と判断力がだいぶ

落ちてしまっています。

それを見ているとやりたいことは出来るだけ

早くやらなくてはならないんだと私は、焦って

しまいます。

キノコに侵されている木は人の老いていく姿に

重なります。私もいつ病に侵されるかわかりま

せん。寿命はそれぞれですから。

両親を手助けすることが私の今の任務なので

自分のために使える時間は限られています。

でも、小さなやりたいことなら今からでも少し

ずつやっておくことは出来るはず。

そんな風に自分で自分を励ましながら日々過ご

しているのです。 

今日の空19

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今日は節分ですね。

子供の頃は家族で豆まきをしていましたが、

今は蒔いた後の掃除が大変なので省略です。

それに年の数だけ食べる豆も大変な数に

なってしまうので炒り豆では無理です。

豆といえば時々小豆を煮ます。

父があんこが好きなので甘くしてお汁粉の

ようにして食べることが多いです。

小豆は粒が小さい豆なので他の豆に比べて

短い時間で煮えるので気軽に煮ることが

出来ます。いつも1袋全部を一度に煮て

しまい、柔らかくなったらお砂糖を2回位に

分けて加え、最後にお塩を一つまみ入れて完成

です。 

半分は煮た日に食べて残り半分は冷凍して

おくと次回はすぐに食べられます。

私は、ほんの少し甘味があればいいのですが

父はすごく甘くないと満足しないのでそこの

ところの調整がちょっと困ります。

確か、冷凍庫に残りの半分があったはずです。

今年の節分は、年の数だけ食べる豆はお汁粉で

代用ということで鬼さんには勘弁してもらう

ことにしましょう。

西洋サクラソウ

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西洋さくら草を買いました。

暖冬とはいえ可憐な花が見られない

北国ではなんとなく家の中の潤いが

欠けているように感じます。

切り花は暖房ですぐにしおれてしまう

のでスーパーの野菜売り場に並んでいた

元気そうな苗を選んで連れて帰りました。

日本にも古くから自生しているさくら草が

あるそうですが、環境の悪化によって

今では貴重な植物となり保護される対象と

なっているようです。春になると園芸店の

山野草売り場などで少し見かけます。

今、一般に売られているのは西洋の品種を

改良したさくら草の仲間です。

プリムラという呼び名がついた花群がそれに

あたります。お手頃価格で手に入り、私の

家に来たのもその中の1つです。

薄桃色の花びらは一足早い春を感じさせて

くれます。

元気をもらえる黄色も好きですが、周囲を

フワーっと柔らかい雰囲気にする薄桃色も

これからしばらく我が家の生活に潤いをもたら

してくれることでしょう。 

本家の桜の花が咲くまでもうひと頑張りです。

ソシンロウバイ(花)

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初詣に行った神社ではすでにお正月に境内で

咲いていたのですが、我が家のご近所さんの

ソシンロウバイはようやく咲き始めました。

花は本当に蝋細工のようではかなげです。

でも案外丈夫で街中では年末から咲いている

のを見かけたりします。

花が終わると落花生のような実がなって中

にはそれこそピーナッツそっくりの種が

5~6個入っています。

今、我が家の庭には種から育てて6年経った

ソシンロウバイの木があるのですが、今年も

まだ花はつきそうもないです。

種から花が咲くまで7年位はかかると聞いた

ので来年こそは!と期待しているのですが、

どうなることでしょう。

ロウバイは、花芯が茶色っぽいのですが、

ソシンロウバイは全体が黄色一色です。

爽やかな香りも清々しく、こんな香水があった

ら素敵だな~と鼻をピクピクさせて通り過ぎる

のです。


tantan10.hatenablog.com

オオイヌノフグリ(花)

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ようやく雨が止んだので久しぶりに散歩に

出かけました。

何か春の兆しはないかと目を凝らして

トロールを続けますが、暖冬とはいえ

まだまだ冬景色が続くばかりです。

日当たりの良いあぜ道でようやく

オオイヌノフグリの群落に出会って

一安心。

青空のような花色は一枚一枚形の異なる

花びらに空の色が宿ったようでガンバレ!

と思わず声援を送りたくなってしまう。

都会でも地方でも至る所で見かけるので

てっきり古くから日本にある花なのかと思って

いたら、ヨーロッパ原産で明治時代ごろ

入ってきた外来植物と知ってびっくりです。

競争相手の少ない早春から花を咲かせて

春の終わりには枯れて夏は種で避暑をする

知恵者。

ガンバレ!と応援されているのは私の方かも

しれない。

今日の空18

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珍しく雨音がするほどの雨が降りました。

ここはあまり雨が降らないので珍しいこと

です。

雨の日はほとんど読書をして過ごします。

とにかく何かを読むことが好きなのです。

新聞、チラシ、市の広報誌などにも目を

通します。

本もジャンルを問わず読みます。

父が読んだ時代小説からエッセイ、漫画、

画集、週刊誌…etc

最近はブログを読むのも楽しみです。

世の中には専業の作家さんではなくても

色々な人がいて色々な意見を持っている

ことがわかって刺激になります。

みなさん文章が上手だなぁ~と感心して

います。

なかには音声入力でブログを書いている人まで

いてびっくりです。

昨日、父は「1月は長いな~」とぼやいて

いました。

1月は往ぬる、2月は逃げる、3月は去る

という言葉があるほど多くの人は1年の

前半は早く過ぎ去ると感じているはずですが、

老人は感覚が違うのでしょうか?

忙しい毎日を過ごせているうちが人生の華なの

かもしれません。

いくら好きでも読書ばかりも疲れます。

明日は、晴れるといいなぁ~。

シンビジューム

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そろそろ、各地でらん展が開催される季節が

近づいてきました。

最も有名なのは東京ドームで開催される

世界らん展でしょうか?

洋蘭は花の女王とよく聞きますが、昔、育てて

みて本当にそう思いました。

大昔、母が、友人からシンビジウムを頂いた

ことがありました。

きれいに花が咲いていたのは頂いた年だけで

その後、毎年葉が茂るばかりで全く花が

咲きませんでした。

昔のシンビジュームは大型の鉢が多かったので

1鉢でもかなり場所ふさぎな植物でした。

おまけに、元々は熱帯地方原産の植物ですから

冬から春は家の中に入れてあげなければならず

やっぱり洋ランはお金持ちの趣味なのね~と

言われながら玄関の片隅にまた数年放置。

ある年、とうとう私が園芸の本を参考にダメで

元々、おしまいにしようと世話してみることに

しました。

春と秋は水やりと肥料、夏は日よけと風通し、

冬は水やりと日光浴。

本当に手がかかり気が抜けませんでした。

1年目はほんの少しだけ花がつきました。

花芽と葉芽の見分けに間違えて花芽を取って

しまったりと失敗も数知れず。。。

2年目に花芽がたくさんついてきたのを見た

時は本当に嬉しかったです。

3年目、苦労が報われて100個以上の花が咲き

ました。写真はこの時撮ったものです。

その後、私が忙しくなってお世話が出来なく

なり、また株は衰退してしまいました。

らん展の様子を見ると花はもちろん素晴らしい

のですが、咲かせている人々の苦労は並大抵

ではないと知ってしまっただけに軽い気持ちで

見に行く気にはなれないのです。

雪景色

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雪の降る日は静かです。

食料も燃料も準備万端で出かけなくて

良い日なら雪の日もよいものだなぁ

と思います。

この冬は今のところほとんど雪が降らない

ので雪の日の静寂もほとんど味わえてません。

スキー場や各地の雪まつり会場は大変困って

いるようです。

昨年の今ごろは毎週のように雪かきに追われて

いたことを思えば今年はウソのようにラク

です。

雪のことを結晶が六角形なことから六花と

呼ぶことがあります。

山全体が雪に覆われた状態は山に雪の花が

咲いたともいえるのかも知れません。

谷底からせせらぎの音が聞こえ、雪がシンシン

と降り続く日を恋しがるなんて我ながら

自分の気持ちの変化にびっくりしています。 

ムクゲ(実)

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ムクゲの実がパックリと割れて風に吹かれて

いました。

今の時期、常緑樹以外の植物は枯れ果てて

カサカサに乾いています。

その乾いた姿を見ると自分もいつかはこの

ように地上から消えていけるのだろうか?

と思います。

先日、友人の子供の成人式の写真を見せて

もらいました。容姿は全く別ですが、自分も

若い頃こんな感じだったのかなぁ~と感慨に

ふけりました。

写真を通してでも20代はやはりエネルギーが

満ちているのが感じられました。

つくづく、若いってこういうことなんだ

なぁと感じました。

今、私は50代真っただ中です。

皮膚は重力に抗えずあちこちたるみ、白髪も

チラホラ。髪の色が抜けて段々白くなる様子は

カサカサに乾いたムクゲの姿に重なります。

時間は巻き戻すことは出来ません。時は誰に

でも平等に訪れるのです。

植物は死が近づくと最後には透明になって

くるような気がします。

余計なことはせず、とりあえず清潔感だけは

忘れずに年を重ねよう。

今は透明人間になっていく途中なんだと

ムクゲに教えられたような気がした私です。

 

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今日の空17

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新型肺炎のニュースで世界中大騒ぎです。

我が家も老親たちがいるので少し心配して

います。

買い物とかかりつけ医に行く以外は

ほとんど外出しませんが、帰ったら手洗い、

うがいを徹底するよう心掛けています。

以前、私は、介護関係の仕事をしていたこと

があります。

お年寄りは抵抗力が弱っていることが多いので

全員の手洗い、うがいは、厳しく指導されま

した。

また、スタッフが慢性的に不足していたので

誰かが病気で休むことも出来るだけ避けたい

事態なので予防は徹底されました。

介護の仕事は離れましたが、今でも手洗い、

うがいは習慣化しています。そのお蔭か

ここ数年風邪もあまりひいていないことに

気がつきました。

両親を観察していると父はものすごく丁寧に

手を洗っています。母は結構適当にチャッチャ

と済ましてしまうことが多い様子。その結果、

母の方が体調不良を起こす確率が高いです。

やはり手洗い、うがい、特に手洗いは病気予防

にかなり効果があると実感しています。 

普通の石鹸と水道水でしっかり手をこすり

合わせて洗うだけです。一人一人の

心がけで感染の拡大を防ぎたいものです。